矢部川シンポジウム2022「流域治水と森林」

私たちが暮らす矢部川は、全長61km、流域面積647㎢の一級河川で、有明海の干拓や柳川の掘割、そして多くの井堰と廻水路が張り巡らされるなど、豊かな水環境が広がっています。一方、平成24年九州北部豪雨の大災害から10年を迎え、その間にも大小さまざまな水害が発生するなど、災害対策も忘れてはならない重要な課題です。

近年、九州だけでなく全国において経験したことのないような集中豪雨が目立つようになり、これまでの治水対策に加えて、流域のあらゆる関係者が協働し、流域全体で水害を軽減させる治水対策「流域治水」への転換が求められています。

矢部川をつなぐ会では、過去2年間、流域治水に関するセミナーやシンポジウムを実施してきました。今年度は、流域の最奥部である「森林」と「水」との関係について学びを深め、矢部川エリアの流域治水を上流域から考えたいと思います。

とき

2022/11/23(水祝) 13:30~16:45

ところ

八女市黒木地域交流センター ふじの里 多目的ホール
(八女市黒木町桑原207)
※当日、YouTube Liveにてライブ配信を行います。下記リンク先よりご覧ください。
https://youtu.be/db50zf6Jm4o
※会場にてパネル展示「平成24年九州北部豪雨と復興の取り組み」を同時開催します。

 

プログラム

13:30 開会あいさつ
13:35 基調講演
「森林の機能と流域治水(仮題)」
蔵治 光一郎氏(東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林・教授)
14:50 ~休憩15分~
15:00 話題提供 ~矢部川流域の森林に携わる立場から~
中司勝万氏(八女市矢部村で農林業を営む。矢部村愛林クラブ、福岡県林業研究グループ連合会会長)
小森耕太氏(認定NPO法人山村塾理事長)
15:30 パネルディスカッション「流域治水と森林」
蔵治光一郎氏、中司勝万氏、小森耕太氏
コーディネーター:島谷幸宏氏(熊本県立大学・球磨川治水策研究室・室長(特別教授)、九州大学大学院工学研究院特命教授、大正大学特命教授)
16:45 閉会

講師プロフィール

蔵治 光一郎(くらじ こういちろう)

東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林・教授

1965年東京都生まれ。東京大学農学部林学科卒。同大学院博士課程在学中、青年海外協力隊員としてマレーシア・サバ州森林局森林研究所に勤務。博士(農学)。2017年より現職。

健全な水循環の根幹をなす「森林における水循環」「森林と水と人の関係」を専門として大学教育や研究を行いつつ、災害に強い森づくり、森林環境譲与税の使途、農山村集落が持続するための森林の活用といったテーマについて、流域を単位としたローカルな活動を続けている。代表的な活動に、矢作川流域において2014年までの10年間、市民と研究者、森林ボランティアが協働して取り組んだ「森の健康診断」がある。

主な著書・編著に、『森の健康診断の10年 愉しくてためになる流域の森のキヅキとマナビ』『緑のダムの科学-減災・森林・水循環』『森の「恵み」は幻想か 科学者が考える森と人の関係』『「森と水」の関係を解き明かす 現場からのメッセージ』など

参考

※過去の事業(録画映像あり)
2020セミナー「令和2年7月豪雨と流域治水を考える」@柳川
http://www.yabegawa.net/346/
2021シンポ『矢部川の流域治水を考える』@八女
http://www.yabegawa.net/371/

主催

矢部川をつなぐ会 http://www.yabegawa.net/

矢部川の自然景観を守り、文化を守る活動をしている流域の団体が、矢部川の水の恵みに感謝し、次世代に継承するために、平成17(2005)年11月に発足したネットワークです。

※この事業は国土交通省筑後川河川事務所「令和4年度矢部川防災意識等啓発委託事業」として実施します。

申込方法

1)氏名、2)連絡先、3)所属(あれば)
を以下までお知らせください。

問い合わせ

矢部川をつなぐ会事務局(山村塾 小森耕太)
〒834-1222 福岡県八女市黒木町笠原9836-1
TEL・FAX 0943-42-4300 Eメール:sannsonn[at]f2.dion.ne.jp

チラシダウンロード→矢部川新聞2022チラシPDF(2.06MB)

 

 

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