矢部川シンポジウム2023「有明海の環境と私たちの暮らし」

昔、おばちゃんがリヤカーを引いて魚を売りに来ていました。
5 月はしゃっぱ(シャコ)、夏はクラゲにあげまき、えいがんちょ(エイ)、秋にははぜくち(ハゼ)、はだら(サッパ)、冬はむらさきがね。ほとんどのおかずは、有明海の魚介類でした。
親父が連れていく先は、あげまきとり、ハゼクチ釣り、潮干狩りでした。柳川の食と遊びは、有明海なしでは成り立ちませんでした。
あれから半世紀、私たちの暮らしも変わりましが、有明海も大きく変ったようです。魚屋の棚をのぞくと地もの(有明海産)がほとんど見られず、外洋ものが多いようです。有明海で何が起こっているのか。温暖化の影響なのか、水質の悪化なのか。このシンポジウムで有明海の現状と原因に迫り、「在りし日の豊かなの海を取り戻すには、何が必要か?」「私たちの暮らしの中でできることは何なのか?」などを考えて行きたいと思います。皆様のご参加をお待ちし
ております。

とき

2023/12/10(日) 13:30~16:30

ところ

柳川総合保健福祉センター「水の郷」視聴覚室

(柳川市上宮永町6-3)

※会場にて「野田演吉写真展」を実施します。
(昭和20 ~ 40 年代の漁師町の風景など)

対象・定員

有明海の環境に関心のある方 80名

プログラム

13:30 開会あいさつ、来賓あいさつ
13:40 基調講演「有明海の生きものたち」
佐藤 正典氏(鹿児島大学名誉教授)
14:30 ~休憩~
14:45 パネルディスカッション (100分)
① 事例発表
江口 浩喜氏(日本野鳥の会筑後支部調査部長)
ほか2 名(有明海にゆかりのある方を予定)
② 全体討議
コーディネーター:松富士 将和(矢部川をつなぐ会代表理事)
16:30 終了

講師プロフィール

佐藤正典 氏(鹿児島大学名誉教授)
1978年広島大学理学部生物学科卒業。1983年東北大学大学院理学研究科博士課程修了(青森市の浅虫臨海実験所所属)。1983年鹿児島大学理学部生物学科助手をへて鹿児島大学学術研究院理工学域理学系教授となる。2021年に退職、現職となる。専門は底生生物学(特にゴカイ類の分類や生態について)。
おもな著書に『海をよみがえらせる──諫早湾の再生から考える』(岩波ブックレット)、『有明海の生きものたち:干潟・河口域の生物多様性』(編著、海游舎)、『干潟の絶滅危惧動物図鑑:海岸ベントスのレッドデータブック』(共著、東海大学出版会)、『奇跡の海──瀬戸内海・上関の生物多様性』(共著、南方新社)など。

主催

矢部川をつなぐ会 http://www.yabegawa.net/

矢部川の自然景観を守り、文化を守る活動をしている流域の団体が、矢部川の水の恵みに感謝し、次世代に継承するために、平成17(2005)年11月に発足したネットワークです。

※この事業は国土交通省筑後川河川事務所「令和5年度矢部川防災意識等啓発委託事業」として実施します。

申込方法

1)氏名、2)連絡先、3)所属(あれば)
を以下までお知らせください。

問い合わせ

矢部川をつなぐ会事務局(山村塾 小森耕太)
〒834-1222 福岡県八女市黒木町笠原9836-1
TEL・FAX 0943-42-4300 Eメール:komri[at]sansonjuku.com

チラシダウンロード→矢部川シンポジウム2023チラシ(PDF)

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